“TIME HEIST”(タイム泥棒)作戦にてアスガルドに戻ったソーとロケット。
過去に戻り自分の母親フリッガに悩みを打ち明けたソーに対し、フリッガは「馬鹿ではないけれど、まぁ確かに出来は良くない」と告げます。
しかし、この「まぁ確かに」、微妙に意味が通りません。ここには翻訳に謎が秘められていそうです。
「まぁ確かに」は「出来損ない」が正しかった?
ちなみに原文では“Idiot,no.absolutely”。「あなたは馬鹿じゃないのは知ってるけど、ほぼ馬鹿」。もっと綺麗に訳すなら「馬鹿ではないけれど、出来損ないなのは確かね」くらいでしょうか。ここはおそらく翻訳チェックで引っかかったのかな、なんて思います。
ちなみに翻訳は岸田恵子。ハリー・ポッターなどの翻訳でも知られるベテラン翻訳家です。
ちなみにフリッガはその後、「人は誰でも出来損ないで、それはソーも同じ。だから気にすんな」と諭していますが、日本役版ではいまいち筋が通りません。
もし最終チェックで「まぁ確かに」に変更されたのだとしたら、岸田恵子はさぞ悶絶していることでしょう。
あとソー再々の“Mom”という言葉は残しておいてもよかったんじゃないかな……。
ロケットの“oh,boy”(ハイハイ、ボクちゃん)の意味あいも台無しだし……。
吹き替え版で焼失した“idiot”の伏線とは。
ちなみに惑星モラグにて口パクで歌うクイルを見てローディはアイツは“Idiot”か?としています。
つまり、ソーは馬鹿じゃないけど、「クイルは真の馬鹿」とおもしろ伏線の回収を果たしているのですが、日本語訳では台無し。なぜかソーは「馬鹿」でクイルを「阿呆」と表現しています。どっちも意図的に“idiot”としたのは明らかなのに。もうやめてあげて……。
いや、しかし僕の解釈が間違っているという可能性も十分にあり得ます。きっとそうに違いありません。
これからも、このMCUユニーク考察シリーズをどうぞお楽しみください。(アラヰフミ)
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